【小魚と水】タルムード 目に見えないものこそ大切なもの
神は小魚にユダヤ教の大切さを教えようとした。
しかし、小魚は「目に見えないものなど価値がない」と関心を持たなかった。
そこで、神は一瞬だけ小魚の周りから水をなくしてしまった。
体をバタバタさせて小魚は苦しがり、水がないため鱗も乾いてしまい、それは大変な思いをした。
神が水の中に小魚と戻すと、恵みの水に体を存分に浸し、「目に見えないものがなければ、私はいきていけないことが、やっとわかりました」と小魚は神に言った。
水の大切さを知った小魚は、二度と自ら離れようとしなかった。
ある時、水辺にキツネが来て、泳いでいる小魚をからかった。
「魚さん、魚さん。なんでそんな狭い小川の中で一生懸命流されまいとウロウロしているんだい?一度陸に上がって来てごらんよ。食べ物はいろいろあるし、遊ぶところだって水の中よりいっぱいあるよ」
小魚はキツネに向かってこう言った。
「とんでもない。私たちは水の中でしか生きられないのですよ」
目に見えないものこそ大切なもの
今回の説話においても、目に見えないことが大切やと小魚は理解した。
小魚にとって、水はまさに生まれてからずっと当たり前にあったもの。
だから、それがあることに感謝などもしなかった。
神様はそんな小魚の態度が本当かどうか確かめるために、水をなくした。
結果的に小魚にとって、水は目に見えないがなくては生きていけないほど大切なものだと理解することができた。
キツネのような誘惑が世の中には溢れてるけど、「本当に自分にとって大切なもの」を見失わずに生きることが大事になってくる。
結果的に、目に見える分かりやすいものではなく、目に見えないことこそ大切なもの。